こまつ座:(井上ひさし・ 「the 座」創刊号より・ 84 年 4 月) 「the座」創刊号(84年4月)より
 

英語の定冠詞の“ the
(ザ)”に一座の“座”」

座という字の成り立ちは、屋根があって、人が二人以上いて、その下に土がある。こまつ座の劇場を持つという夢の実現にあたって、まずは紙の劇場として「 the 座」がスタートした。
 


 
 

      
 
 

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第63号:闇に咲く花
 

前口上 井上ひさし
 開幕をお待ちのみなさま、ようこそおいでくださいました。ありがとうございます。そして、おめでとうございます。
 「なにがおめでとうだ、ベラボーめ」
 そうおっしゃるお客様がおいでになるかもしれません。
 「ガソリンが上がって、物価が上がって、給料だけは上がらないんだぞ、このヤロウ。世の中、不景気なんだぞ、このアンポンタンめ。その不景気のさなかに大枚の入場料を払ってわざわざやってきているんだ。わけのわからないことをいっていないで、とっとと幕を上げないか」
 そう原をお立てになる方もおいででしょうが、でもやはりめでたいんです。じつはお客さまがたは、この舞台をごらんになることで歴史の証人におなりになる。こんなめでたいことがあるでしょうか・・・


菅野郁也(舞台監督)
稽古場の愛敬稲荷神社に神様をお呼びするために・・・


C級戦犯とは何か
それは、人道に対する罪

インタビュー
・栗山民也(演出)
 忘れてはならない戦争の記憶を胸に・・・
・辻 萬長(牛木公麿)
 どん底でもなお、前を向く井上芝居の人間の強さ
・石母田史朗(牛木健太郎)
 稽古するたびに、健太郎になるのを感じます
・浅野雅博(稲垣善治)
 神経科医と野球少年、二つの面を必死で演じます
・増子倭文江(遠藤繁子)
 愛敬稲荷さま、繁子ががっちり根付きますように
・山本道子(田中藤子)
 錦華荘の住人になって思う存分、考えてみたい
・藤本喜久子(中村勢子)
 二十年がかりでかなえた夢、原点に戻って走っています
・井上 薫(久松加代)
 井上ひさし作曲オーケストラへようこそ
・高島 玲(小山民子)
 「タマゴを百個積みあげた」奇跡で私がいま生きている
・眞中幸子(子守の少女)
 パッと明るくなるような「希望」の存在でありたい
・小林 隆(神田警察署猿楽町交番・鈴木巡査)
 自分自身が問われる芝居、とにかく頑張るぞ!
・北川 響(神田警察署猿楽町交番・吉田巡査)
 みなさまの役者です、その目でどうぞ確認を
・石田圭祐(GHQ法務局主任雇員・諏訪三郎)
 書かれていない場面を探り続ける毎日です
・水村直也(ギター弾きの加藤さん)
 人のためにやったことは自分に帰ってくるんですね

お問合わせはこまつ座出版部まで
03-3851-6180
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