こまつ座:(井上ひさし・ 「the 座」創刊号より・ 84 年 4 月) 「the座」創刊号(84年4月)より
 

英語の定冠詞の“ the
(ザ)”に一座の“座”」

座という字の成り立ちは、屋根があって、人が二人以上いて、その下に土がある。こまつ座の劇場を持つという夢の実現にあたって、まずは紙の劇場として「 the 座」がスタートした。
 


 
 

      
 
 

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第58号:國語元年
 

前口上 井上ひさし

今回の稽古を見学しているうちに、南郷清之輔さんのように、「日本語の教育を立て直してくれ」と命じられたらどうすればいいのかという疑問が、ふとわいてきました。まず、わたしは、この国の全体に、「母語としての日本語がすべての基本」という大きな柱を四本立てようと主張するでしょう。日本語がこの国の柱になるわけですから、公立の小中学校を通して、子どもたちに日本語の授業を毎日2時間は受けてもらう。この「母語としての日本語がすべての基本」という柱の上に、「子どもは、聞くこと、話すこと、読むこと、書くことによって学ぶ」という屋根を乗せます。この屋根をもっと詳しくいうと、「よく聞くことによって、よく話せるようになる。よく読むことによって、よく書けるようになる」とでもなるのでしょうか。

他人の意見を聞く力がないとどうなるか。この国の首相の国会答弁が、その悪い手本で、なにを聞かれても、じつはなにも聞いていないから、「適切に処置します」で押し通すしかない。あんな問答からは何も生まれません。日本語教育は、子どもたちにではなく、じつは大人たちこそ必要だという真実に思い当たって、南郷清之輔さんの苦心のほどが、いまさらのようにわかってくるのです。

特集:日本語で生きる 井上ひさし

この講座は、リーダーの資質ということがテーマです。リーダーの条件とは何でしょう。まずは自分の考えを言葉で説明して、それを仲間や組織に理解してもらう。そして、『では、こうしよう』と提案して、それが実行できる人だと考えています。

大事なのは言葉の力。言葉の運用能力です。だから、私はこの講座で人を動かす言葉の力はどう働くかをお話しします。

演出家・栗山民也インタビュー

全部違ったものがひとつの場所に集まるドラマ

俳優インタビュー

佐藤B作(南郷清之輔)
「僕の脳の小部屋にひっそりと、清之輔が息をひそめていた」

たかお鷹(裏辻芝亭公民)
「公家か、詐欺師か、居候か、台本には何もかいていない」

山本龍二(若林虎三郎)
「アンサンブルの中で役柄を丸ごとつかみたい」

角間 進(築館弥平)
「薄皮を1枚1枚、手作業で貼る役作り」

植本 潤(広沢修二郎)
「言葉を愛する、名古屋を愛する」

後藤浩明(江本太吉)
「水のようにすべてとけあう、そんな音楽の素晴らしさ」

沖 恂一郎(南郷重左衛門)
「何度演じても、気持ちがいい。この芝居、好きだなあ」

土居裕子(南郷 光)
「光は、日なたの石のように舞台に座って居ります」

田根楽子(高橋たね)
「リズムは自由に柔軟に、江戸弁は粋に生き生きと」

野々村のん(大竹ふみ)
「自分のお国言葉で、飾らない本音を」

岡 寛恵(御田ちよ)
「初めての役柄に挑戦!新しい自分が見つかるかな」

剣 幸(秋山加津)
「南郷家の人びとを、もっと懐深く、支えたい」

お問合わせはこまつ座出版部まで
03-3851-6180
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