こまつ座:(井上ひさし・ 「the 座」創刊号より・ 84 年 4 月) 「the座」創刊号(84年4月)より
 

英語の定冠詞の“ the
(ザ)”に一座の“座”」

座という字の成り立ちは、屋根があって、人が二人以上いて、その下に土がある。こまつ座の劇場を持つという夢の実現にあたって、まずは紙の劇場として「 the 座」がスタートした。
 


 
 

      
 
 

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第48号:太鼓たたいて笛ふいて
 

前口上 井上ひさし

林芙美子の<転向>もまた、おもしろい思想問題です。日中戦争から太平洋戦争にかけての彼女は軍国主義の宣伝ガールとしてバカに派手な活躍をしました。ところが、戦後の彼女は一転して、いわゆる『反戦小説』をたくさん書きました。そこだけ見ると、なんて調子のいい女だろうということになりますが、しかし、彼女の<転向>には一種の凛凛しい覚悟がありました。宣伝ガール時代の自分の責任を徹底的に追及したところが、その他の月並み作家とはちがいます。わたしたちはだれでも過ちを犯しますが、彼女は自分の過ちにはっきりと目を据えながら、戦後はほんとうにいい作品を書きました。その彼女の凛凛しい覚悟を尊いものに思い、こまつ座評伝劇シリーズに登場をねがったのです。

特集:林芙美子の生涯 文・構成 小田豊二 渡辺昭夫

この世には、貧乏に押しつぶされたたくさんの人がいる。逆に貧しかったゆえに、成功した人もいる。しかし、なかには、貧しさという名のバネががあまりに強すぎたために、とんでもない高さまで跳び上がってしまったしまった人もいた。『放浪記』からペン部隊の一員として、従軍記者一番乗りまで。林芙美子の生き方を見て、ふと、そう思う・・・・・・

●誕生から放浪の始まり、九州から尾道へ

●『放浪記』から流行作家へ

●戦争従軍記者として活躍 そして、疎開生活

●戦争協力から反戦文学へ 戦争による女性の悲劇

●花のいのちが残したもの・・・

インタビュー

栗山民也(演出)
「演劇」は歴史を写す 現代の生きた「鏡」

大竹しのぶ(林芙美子)
とにかく、楽しくて ずっと、稽古していたい

木場勝己(三木 孝)
ぬるぬるしていたいんです 何処の誰にでもなれるように

梅沢昌代(林 キク)
おお、そう来るか、じゃあ私はこう返すよ

松本きょうじ(加賀四郎)
リアルタイムで芝居に向かう 新作書下ろし劇の幸せ

阿南健治(土沢時男)
信頼できる台本で 役作りをしていく喜び

神野三鈴(島崎こま子)
過去を断ち切ったこま子さん 私自身の「新王」のために・・・

お問合わせはこまつ座出版部まで
03-3851-6180
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