「the座」創刊号(84年4月)より
英語の定冠詞の“ the
(ザ)”に一座の“座”」
座という字の成り立ちは、屋根があって、人が二人以上いて、その下に土がある。こまつ座の劇場を持つという夢の実現にあたって、まずは紙の劇場として「 the 座」がスタートした。
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第44号:化粧二題
前口上 井上ひさし この戯曲のミソは、透明な座員を何人も登場させて、それらの座員は観客の想像力によって次第に見えてくるという仕掛けを用いたことでした。/この仕掛けの成否は、ひとえに演出力と演技力にかかっていることは云うまでもありませんが、木村(光一)さんの洞察力にあふれた演出と、渡辺(美佐子)さんの見事な演技によって、その仕掛けは奇蹟的に実現し、この『化粧』は思いがけない(お二人にとっては、当然の)賛辞に包まれました。/この卓越な舞台に後押しされて、すぐに、二幕仕立ての『化粧』を書きました。これが、現在もなお地人会で上演されている『化粧二幕』です。/さて、ここからが説明がむずかしくなるのですが、『化粧二幕』を拝見するたびに、木村演出の力強さに、そして練って練り上げた渡辺さんの演技に感心し、唸って帰るのが常-しかし、作者の頭の片隅に住みついている批評家が、次のように厳しく難詰するのも常でした。/「貴様は、女座長の自己発見の瞬間を書こうとしたのではなかったか。二幕劇にするために、女座長と狂女にした途端、自己発見という主題は消えてしまったのではないか」(略)もう一度、自分たちの手で、自己発見劇をつくることができないだろうか。/こうして、『化粧二幕』を原型に戻しながら改訂をほどこし、あらたに、『捨てられた子の立場』から、もう一幕書き加えて、都合二つの自己発見劇にいたしました。それがこの『化粧二題』です。 1926(大正15)年最初の一人芝居は築地小劇場から始まった。作品名 煙草の害に就て 作者 チェーホフ 熊澤復六訳 演出 小山内薫 出演 汐見洋。以降、現在に至る日本の一人芝居年表 |
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インタビュー 鈴木裕美(演出) ―気持ち悪い? 鈴木●ええ、私はよく稽古場で、「自分の台詞は人のために、人の台詞は自分のためにあると思ってください」って俳優さんに申し上げているんです。「自分で勝手に何かを起こさないでください」って。ところが、今回の芝居は相手がいないわけですから、水木さんにしても萬長さんにしても、誰も自分のために台詞を言ってくれない。自分で勝手に何かをお起こすしかない。私にしてみれば、いつもと逆なんで、とっても気持ちが悪いんです・・・ 西山水木(五月洋子) 辻 萬長(市川辰三) |
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お問合わせはこまつ座出版部まで 03-3851-6180 |
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