こまつ座:(井上ひさし・ 「the 座」創刊号より・ 84 年 4 月) 「the座」創刊号(84年4月)より
 

英語の定冠詞の“ the
(ザ)”に一座の“座”」

座という字の成り立ちは、屋根があって、人が二人以上いて、その下に土がある。こまつ座の劇場を持つという夢の実現にあたって、まずは紙の劇場として「 the 座」がスタートした。
 


 
 

      
 
 

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第33号:頭痛肩こり樋口一葉  « The座 « HOME

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第33号:頭痛肩こり樋口一葉
 

前口上 井上ひさし

この作品は、一葉女史が、<その死の数年前から、自分で自分に戒名を付けていた>という事実をうんとふくらまして、それを劇の原動力にしていますが、この『戒名事件』も、おそらく一葉女史の『病』から発しているのでしょう。彼女は自分の命がそう永くないことを知っていた。では彼女は何を武器に死の恐怖と戦っていたのか。/一葉女史は、己のもっとも『愛するもの』を思い残すことなく劇しく追い求めることで、自分に許されている短い時間を埋め尽くそうとしたのではないでしょうか。彼女の場合はそれが小説という表現形式であって、その成果がおそらく例の『奇蹟の十四カ月』だった。/こんなわけで、死を前にしたときに自分にほんとうに愛するものがあるかどうか。あれば救われ、なければ地獄、ということを一葉女史は生涯わたしたちに語ってくれているように思われます。

特別対談 木村光一VS井上ひさし

演出家、作者が見た稽古場の不思議な力

稽古がはじまってしばらくした午後、作者が稽古場にやってきた。その目はまるで公園に遊びにきた子供のように輝き、俳優や演出家の一挙手一投足を楽しんでいた。演出家は舞台の上から軽く会釈すると、安心したように、女優に振りをつけた。すると、裏方たちの笑い声が響き、作者の笑顔が一段と大きくなった。『休憩します!」時計を見ていた演出助手のたくましい声で、演出家はゆっくりと舞台から下りてきた・・・・・・。

俳優インタビュー

淡路恵子(樋口多喜)
「一葉の世界に吸い込まれて 読者から女優へのセレモニー」

大西多摩恵(中野八重)
「ずっと探し続けてきた芝居にようやくめぐりあえました」

順みつき(稲葉鑛)
「舞台は恋人 巡り会いを大切にしたい」

新橋耐子(花螢)
「毎回がお客様とのお見合い。初々しく舞台に立ちたい」

高橋紀恵(樋口邦子)
「お姉ちゃん達がいたからこそ今の私があるんです」

未来貴子(樋口夏子)
「この仕事をやらせてくれたすべての人に感謝します」

この人の仕事場7 衣裳・岸井克己

「四季の移り変わる美しい日本の衣裳」

『頭痛肩こり樋口一葉』公演記録■■戯曲は、1984年4月、集英社から刊行され、その創作ノートは「the座」創刊号に掲載された。現在の戯曲収録は『井上ひさし全芝居その三』(新潮社)。

お問合わせはこまつ座出版部まで
03-3851-6180
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