「the座」創刊号(84年4月)より
英語の定冠詞の“ the
(ザ)”に一座の“座”」
座という字の成り立ちは、屋根があって、人が二人以上いて、その下に土がある。こまつ座の劇場を持つという夢の実現にあたって、まずは紙の劇場として「 the 座」がスタートした。
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第30号:たいこどんどん
前口上 井上ひさし 劇作家にとって制作者とはいったいどんな存在なのでしょうか。これを小説家と編集者の関係に置き換えても同じことですが、書き手は頭の中に「なにか書きたいもの」を抱えています。・・・そこで、制作者の最初の仕事は、辛抱強く書き手の話に耳を傾けて自分の問題意識とすり合わせながら、書き手の頭のどこかに引っ掛かっているその「なにか書きたいもの」を上手に外へ引き出すこと。このへんは産婆さんや精神分析医の仕事と似ているかもしれません。・・・制作者は、書き手が書きたがっているものの中から普遍的なものを取り出す洞察力と、それを引き伸ばして大きくし、関係者全員の飯の種にする才覚がいります。・・・書き手が細部の構成に入り、いよいよ書き出すときには、制作者は野球にたとえれば捕手、書き手と他に比類のないバッテリーを組まなくてはなりません。書き手が投げる球(つまり細部の工夫や、それに基づく科白など)に正確に、かつ敏感に反応する。書き手はその反応を吸収しながら微調整を繰り返し、完成をめざしてじりじりと書き進めていくのです。・・・この(1995年)3月18日に87歳で亡くなられた本田延三郎さんは右(上)の諸役をみごとにこなしてくださいました。この『たいこどんどん』を含めて、『藪原検校』『イーハトーボの劇列車』『雨』『小林一茶』など、ぼくの中期作品群のほとんどが本田さんのお手を煩わせてできたもので、おかげで私は、頭の中で燃えていたものをもっともいい形で取り出すことができました。本田さん、長い間、本当にありがとうございました。 あっ、どうもしばらく、お元気で何よりで。え、初めて?お会いしたかったんですよォ、いつお目文字いただけるかと。えー、そうなんですよ。あたしがたいこもち・・・・・・。何です?めずらしい動物をみるようなその目は。え、勉強したい?あたしの商売のことを?あーたが?敬服お多福中国服。えらいねえ、実にどうも。よーよー、音羽屋ァ! 名優小沢昭一の一人語りか、一人芝居か?語り演じる舌耕芸の劇空間『唐来参和』 ゲスト 小沢昭一 |
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俳優インタビュー 佐藤B作(桃八) 蔵 一彦(船頭栄蔵) 田村勝彦(品川小菱屋主人) 永江智明(ひげ侍) 高橋修一(品川小菱屋若い衆) 岩瀬晃子(藤ノ浦) 芹なづな(品川小菱屋上座敷の女郎) 杉山美穂子(里ノ浦) 小渕友加里(お篠) 順 みつき(袖ヶ浦) この人の仕事場5 歌唱指導・宮本貞子 「譜面の奥にあるものを掴んでいち早く肉体化できる人に・・・」 |
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お問合わせはこまつ座出版部まで 03-3851-6180 |
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