こまつ座:(井上ひさし・ 「the 座」創刊号より・ 84 年 4 月) 「the座」創刊号(84年4月)より
 

英語の定冠詞の“ the
(ザ)”に一座の“座”」

座という字の成り立ちは、屋根があって、人が二人以上いて、その下に土がある。こまつ座の劇場を持つという夢の実現にあたって、まずは紙の劇場として「 the 座」がスタートした。
 


 
 

      
 
 

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第20号:きらめく星座
 

特集 戦争と音楽 文・小田豊二

昭和12年7月、蘆溝橋事件をきっかけに日本は戦争に突入した。「中国侵略」という影の旗印のもとに、国民はそのすべてを捧げ、大事に育てていた文化まで軍に差し出した。人間の手足の自由をとりあげ、視線を定めさせ、やがて美しい声までも規制するー。それが日本人の「戦争」であった。

声が軟弱だと叱られた歌手がいた。歌詞を勝手に変えられた作詞家がいた。音楽が音楽でなくなり、歌が歌でなくなった時代に苦しんだ人たちがここにいる。
昭和16年12月8日、ついに太平洋戦争がはじまった。情報局は本格的に「文化」を管理した。ラジオからは軍歌が流れ、行進曲が鳴った。もうジャズは聞こえない。

インタビュー 「敵性音楽」の狂気と正気! 音楽評論家 河端 茂

●演奏禁止米英音盤一覧表

座談会●演劇って何だろう⑧ 音楽について

「芝居と音楽、作曲家と作者のせめぎあい。感動は、株の大衆心理の逆をいくこと」

ゲスト 宇野誠一郎

きらめく星座 稽古場風景

頭を刈っている人がいる。歌を練習している人がいる。上を向いて台詞を覚えている人がいる。黙って下を向いている人がいる。自分で演じてみせている人がいる。それが稽古場ー。幕があく前のもうひとつの宇宙。

河内桃子(小笠原ふじ)
「井上さんのお芝居が、私、大好きなんです。だから今、苦しくて」

沖 恂一郎(小笠原信吉)
「思い出の浅草、思い出のレコードに役柄がかさなる」

辻 萬長(高杉源次郎)
「資質的には好きな役柄だからこそ、気をひきしめて演じなきゃね」

前川哲男(憲兵伍長権藤三郎)
「ステージに悔いをのこさないで、『まぼろしの憲兵役』に挑戦したい」

木場勝己(小笠原正一)
「ことばの力。刺激的にエキサイティングに表現したい」

加藤亮夫(森本忠夫)
「僕だけの“味”を出したい。演技以前の自分自身の“味”」

山本郁子(小笠原みさを)
「いろいろな役を体験して、そのたびに成長していきたいですね」

村治 学(防共護國団団員甲・電報配達の若者)
「周りの人に助けられてここまで歩いてきた・・・そんな気がしてます」

大原康裕(防共護國団団員乙、魚屋の店員)
「芝居は生きもの、昨日とは違う今日の舞台を」

すまけい(竹田慶介)
「一瞬一瞬が奇蹟の連続、謙虚に無心に演じたい」

千田是也演劇戦後史第一回 扇田昭彦
「俳優座創立まで」

お問合わせはこまつ座出版部まで
03-3851-6180
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