こまつ座:(井上ひさし・ 「the 座」創刊号より・ 84 年 4 月) 「the座」創刊号(84年4月)より
 

英語の定冠詞の“ the
(ザ)”に一座の“座”」

座という字の成り立ちは、屋根があって、人が二人以上いて、その下に土がある。こまつ座の劇場を持つという夢の実現にあたって、まずは紙の劇場として「 the 座」がスタートした。
 


 
 

      
 
 

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第14号:十一ぴきのネコ
 

前口上 井上ひさし

原作は馬場のぼるさんの絵本です。20年ばかり前、NHKから「テレビ台本に」とたのまれたのが、この絵本とのつきあいのはじまりでした。宇野誠一郎さんのすばらしい挿入歌のおかげで大評判になり、1970(昭和45)年、劇団テアトル・エコーのために、そのテレビ台本から戯曲をつくりました。そして今回、その戯曲をもとに全面的に書き改めました。雑なところ、日付を感じさせるところ、日本語として練れていないところはすべて切り捨てました。ごく当たり前な言葉だけで、しかしそれらを注意深く使うことで、笑いと涙、そして詩をつくろうとつとめたつもりです。テーマも据え直しました。これがこの戯曲の決定稿です。つくり直すたびに絵本からはるかに遠ざかって行くようです。馬場のぼるさん、どうぞお許しを。/最後にくやしまぎれのひとこと。改稿過程からもおわかりのように、原戯曲が成立したころ、まだ『キャッツ』も『ジョーズ』も世にあらわれていませんでした。

■戯曲 決定版・十一ぴきのネコ 井上ひさし

特集 世界の劇場序論

座談会●世界の劇場 日本の演劇

<出席>大笹吉雄、扇田昭彦、山口昌男、渡辺保、井上ひさし、小田豊二

世界の劇場を語る

増見利清・吉井澄雄・緒方規矩子・鵜山仁・藤原新平・鈴木完一郎・貝山武久・岡島茂夫・松坂哲生・木村光一・真野純・宮沢俊一

●新宿・紀伊國屋ホール物語 渡辺昭夫

●紀伊國屋演劇賞 委員の"目" 尾崎宏次

■楽譜 十一ぴきのネコが旅にでた

人びと劇場

嵯峨周平(むやみにガンバルにゃん太郎) 
「性格の違いを克服して、にゃん太郎になりきりたい」

たかお鷹(穏やか大らか仏のにゃん次) 
「“仏のにゃん次”になって、帰ってきた諏訪三郎」

髙山春夫(旅廻りの座長のにゃん蔵) 
「世界中の人に観てもらいたい。思いっきりステキに…」

宮川雅彦(保健所嫌いのにゃん四郎) 
「少年役を脱皮して、無心に演じる“にゃん四郎”」

坂元貞美(招き猫のにゃん吾)  
「悩むより楽しく生きよう。自分の人生なんだから」

河合佑樹(空飛びのにゃん六) 
「この芝居をステップに。新鮮な感動を」

伊藤哲哉(ドライヤーこわいのにゃん七) 
「大きな飛躍をめざして。オカマからヤクザネコまで」

野垣真実生(猫なで声のにゃん八) 
「勝手に生きてる仲間同士。歌って踊ってたのしく演じる」

永江智明(猫っかぶりのにゃん九) 
「祭り好きの目立ちたがり屋。にゃん太郎からにゃん九に」

吉田 敦(スイッチョのにゃん十) 
「プラスの方向で考える。それが演技の出発点」

仲 恭司(ネコババのにゃん十一) 
「唇はらして初日快感。にこにこ笑って全力疾走」

草薙幸二郎(ゴミ積みかえ駅のにゃん作老人) 
「持ち前の好奇心で、ミュージカル初体験」

お問合わせはこまつ座出版部まで
03-3851-6180
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