こまつ座:(井上ひさし・ 「the 座」創刊号より・ 84 年 4 月) 「the座」創刊号(84年4月)より
 

英語の定冠詞の“ the
(ザ)”に一座の“座”」

座という字の成り立ちは、屋根があって、人が二人以上いて、その下に土がある。こまつ座の劇場を持つという夢の実現にあたって、まずは紙の劇場として「 the 座」がスタートした。
 


 
 

      
 
 

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創刊号:頭痛肩こり樋口一葉
 

樋口一葉に聞く 井上ひさし

いつの間にか自分の膝の前に茶がおいてある。啜ってみると茶ではなく砂糖入りの麦茶だった。砂糖入りの麦茶は一葉女史の好物だった。こういうものを飲んでいれば小説がうまくなるのだろうか。そんなことを考えながら麦茶を舐めていると、色黒で、猫背で、猪首の、小柄な女が入ってきた。着ているものは銘仙である。こっちの顔をじっと覗き込むようにして見ている。ひどい近眼だ。色黒、猫背、小柄、その上、近眼。一葉女史にちがいない。わたしは挨拶もそこそこに質問を発し、こうして本誌独占、世紀の大インタビューが開始されたのであった。/小説上達の三要素/一葉先生、あなたはじつに短期間にめきめきと小説の腕をおあげになりましたね。「日本文学史上最大の化け方」と指摘する評者もいるぐらいです。よろしければ後進のためにあなたの小説上達術を公開してくださいませんでしょうか。

特集 樋口一葉

●一葉が生まれた日死んだ日 ●ちちは駆け落ち 長屋生まれの士族の娘 ●近目のおかめ、顔について申すな ●お力、美登利、お縫・・・分身たちが恋をする ●桃水との愛と追憶の日々 ●鴎外・露伴・藤村の「一葉讃江」 ●とりいそぎ大乱筆御容赦 一葉様御もとへ ●ゆえに、我は友人なり ●一読一葉一生未完成(一葉年譜)松阪俊夫編 ●参考文献

頭痛肩こり樋口一葉 創作ノート 井上ひさし
最後の最後で致命的欠陥を見つけ破棄した話題のプロット

父のこと 井上都

一枚の切符 渡辺昭夫

井上ひさしを故郷に呼ぼう 遠藤征広 

●あれが噂の明治の女 ●その日、喜劇作者は泣いた

アジアの演劇を考える①

インドネシアの影絵芝居 聞き手 井上ひさし

ゲスト イドリス・ノ・マジド(ジャーナリスト) 松本 亮(インドネシア演劇研究家)

人びと劇場

木村光一
「井上芝居はやりにくい ほんと ぶつかるたびに お手上げ」

宇野誠一郎
「どうもどうもで30年 テレパシーで井上芝居の音楽を」

大竹しのぶ
「言葉っていっぱいあるんですね 悲しくなっちゃうくらい」

風間舞子
「見るのは面白く 演るのは大変なのです」

木の実ナナ
「“吸血鬼ナナ”の伝言 井上さんから栄養を盗みたい」

上月 晃
「一回ごとに汗を出しつくす スタミナは誰にも負けませんよ」

香野百合子
「いつもと違う自分を発見できる とても期待しています」

白都真理
「初舞台で台本のない稽古 逆に開きなおってしまって

新橋耐子
「一葉の世界は馴染み深いわ 龍泉寺界隈に住んでいたから」

渡辺美佐子
「運動会の大騒ぎの中にテンションの高さがあるのね

幸田弘子
「一葉を身体で読むことによって私は彼女の健気さがよくわかるの

お問合わせはこまつ座出版部まで
03-3851-6180
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